NME December 19, 2009。
毎年恒例のクリスマス合併号。SNAPSHOTはTHE COURTEENERSのライウ写真、NEWSのトップはBLURのドキュメンタリー映画について。GRAHAM COXON脱退の真相などが語られているようだ。今週の表紙に写っているのはSIMON COWELLなる音楽業界の大物であるらしい。この人物は長年、音楽業界にいるが、特にここ数年間は人気テレビ番組「THE X FACTOR」が大人気であり、この番組から様々なアーティストがブレイクしているらしい。イギリスではこれを取ることがかなり名誉あることであるらしいクリスマスのヒットチャート第1位も、ここ数年はこの番組からの曲が獲得している。インディー音楽ファンには目の敵にしている人も多いようで、今年はこの番組からのクリスマスの第1位を阻止するために、RAGE AGAINST THE MACHINEの「KILLING IN THE NAME」を買ったりダウンロードしたりして第1位にしようという動きがあるらしい。WE WANT ANSERS!には映画監督のSPIKE JONZEが登場している。
ここからはNMEのクリスマス特集2009。まずはTHE CRIBSからのクリスマス・メッセージ、いつもは読者の投稿ページであるLETTERSも、アーティストが送ってきた体でそれに対しサンタクロースが返答するというネタコーナーになっている。これは毎年恒例のこと。続いて、前述のSIMON COWELLのインタヴュー。学生時代にTHE STRANGLERSのライヴに行って唾を吐きかけられ、それ以来、ロックは自分の趣味ではないと悟ったらしい。以後、レコード会社で働いたりレーベルを立ち上げて潰したりという過程を経て、今日の成功があるようだ。この人が世に送り出している音楽とNME読者の嗜好はおそらくまったくマッチしないのだが、そこをあえて取り上げるあたりがさすがはNMEという感じである。インタヴュー自体、かなり面白い。クリスマスにちなんだミニ・インタヴュー企画、SNOW AND TELLの第1部にはLITTLE BOOTSが登場。
THE MACCABEESは見開き2ページのインタヴュー記事で掲載。MY MUSICはJULIAN CASABLANCAS。THE CLASHの「LONDON CALLING」が発売30周年ということで、それにちなんだ記事を掲載。SNOW AND TELL第2部は、LA ROUXのELLY JACKSON、MUMFORD & SONSのMARCUS MUMFORD、FLORENCE AND THE MACHINEのFLORENCE WELCH。
PARAMOREのHAYLEY WILLIAMSは喉の具合がよくないために、携帯メールを用いての筆記式インタヴュー。SNOW AND TELL第3部にはTHE HORRORSのFERRIS BADWAN、VAMPIRE WEEKENDのROSTAM BATMANGLIJI、ANIMAL COLLECTIVEのPANDA BEARことNOAH LENNOX。
アーティストたちが選ぶクリスマス・ソングTOP20を選出。トラッド曲やPAUL McCARTNEYやPHIL SPECTORやBING CROSBYらを抑えて、第3位はBAND AID、第2位はRAMONES、そして第1位にはTHE POGUESのFAIRY TALE OF NEW YORK」が選ばれている。
第3位に選ばれたBAND AIDの「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」といえば、いまから25年前、当時大人気だったDURAN DURAN、CULTURE CLUB、PAUL YOUNGなどに加え、当時THE STYLE COUNCILのPAUL WELLERやU2のBONOといった人気アーティストたちが揃ってレコーディングされたチャリティー・レコードとして話題になり、全英チャートでも第1位に輝いた。いまやクリスマスの定番となったWHAM!の「LAST CHRISTMAS」は実はこの曲のおかげでチャートでは第2位にとどまっているのだが、このWHAM!のGEORGE MICHAELもまた、BAND AIDに参加していたのである。この流れは翌年、アメリカに飛び火し、U,S.A. FOR WORLDの「WE ARE THE WORLD」やLIVE AIDへとつながっていく。
今年はFUCKED UPがカナダでのチャリティー活動の一環として、この曲をカヴァー、VAMPIRE WEEKENDのEZRA KOENING、YO LA TENGOのIRA KAPLIN、BOB MOULDといった有志も参加している。JARVIS COCKERやM.I.A.も賛同していたが、スケジュールの都合で参加はできなかったようだ。iTunesではすでに発売されているが、CDはFUCKED UPの新曲とのカップリングで来年2月の発売になるようだ。
続いてARCTIC MONKEYSのALEX TURNERのインタヴューなのだが、もはや他のバンド・メンバーとは離れて単身でガールフレンドが住んでいるアメリカで生活しているようで、それを気に入ってもいるようだ。
今年のNMEからアーティストの名言集に続いては、KASABIANがいろいろなアーティストに贈るクリスマス・プレゼントを考えるという企画インタヴュー記事。LADY GAGAに人工ペニスを贈るなど、低俗きわまりない発想に終始している。続いて、セレブリティー4人が今年を代表するシングルについて論じるという企画。それぞれの好みの音楽ジャンルが異なり、作品の良し悪しというよりはただ単純に好みを言い合っているだけで、まったく面白みがない。SNOW AND TELLの第4弾は、BIFFY CLYROのSIMON NEIL、MGMT、YEAH YEAH YEAHSのKAREN OとNICK ZINNER。MGMTはクリスマス直前までニュー・アルバムのマスタリングらしい。YEAH YEAH YEAHSの2人は、「クリスマス・カードのリストの中で一番の有名人は?」の質問にお互いの名前を挙げていて微笑ましい。
LIVE!ではMY BLOODY VALENTINEがキュレーターを務めたATP PRESENTS NIGHTMARE BEFORE XMAS 2009の模様をレポートしているが、THE HORRORS、SONIC YOUTH、PRIMAL SCREAM、DE LA SOULなど、実に充実したラインナップ。他にはTHE PAINS OF PURE AT HEARTなどが出演したNME RADAR TOURのライヴ評などを掲載。
次号はOASIS特集。過去のインタヴューや写真なども掲載されるようだ。
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