「ハロモニ@」が終わるみたいだけれども。

いまさらなんだが、テレビ東京で日曜昼12時過ぎぐらいから放送しているモーニング娘。唯一のレギュラーTV番組、「ハロモニ@」が9月で終わるらしい。以前から噂は何度となく聞いていたんだが、ついに現実のものになったという感じだ。しかもこれを聞いたのは会社の受付付近で同僚からというありさまであり、虚しさもひとしおであった。この番組は前身の「ハロー!モーニング」から数えると随分と長いこと続いたらしいのだが、オレが見始めたのは2006年の6月ぐらいからであり、時間が短縮されて「ハロモニ@」になってからのほうが長いという新参者である。しかし、それまで一切興味がなかったモーニング娘。に初めに注目させてくれたのがこの番組だったし、オレが道重さゆみの魅力に落ちる過程で大きな力を発揮した跳び箱とかラスカルとかとかも印象深い。しかし、今年になってMouTubeばっかりになったあたりから次第に見るのが辛くなってきた。1週足りとも見逃したことはないのだが、なんというか番組自体に漂う洒落にならないB級感が悲しくなってきたし、よく分からないあきらめ感も漂いはじめていた。しかも「亀重問答」とかいうコーナーは、亀井絵里と道重さゆみの一般常識の無さを強調した企画だが、そのレベルも笑える類のものではなく、天然とか個性的とかいうよりは単なる無知であり、実に悲しい気分になった。しかし、それももうじき終わる。

この番組ではソーシャルネットワークなんちゃらことSNSもやっていて、限定された会員がメンバーとインターネット上で楽しそうに何やらやっていて、何度応募しても落選し続けるオレを苛立たせてもいた。

もう終わってしまうのだと思いながら見ると、やはりどんな形であれ最低でも週に1度は道重さゆみの新しい映像を見ることができたのは贅沢なことだったのだなと思ったりもするのだ。最近やった4億円ドッキリの回は道重さゆみのコンディションがあまり良いとは言えない状態だったのだが、リンリンが4億円の宝くじが当たったと騙されたときにクレープ屋さんをやりたいと言い、それに対してお金をさらに増やそうとしていると指摘したときの表情などは実に素朴でよかった。そして、9月7日に放送した回では終始前髪を上げておでこを出していて、それがまた可愛くて可愛くて仕方がなかった。こういうのが見られなくなるのはやはり寂しいものだ。

それにしても、ここにきて赤チン国王が道重さゆみにネタ振りをする場面がひじょうに多い。オープニングでは最近はほぼ毎週ではないだろうか。その度にちゃんとくだらないことを言って返している道重さゆみも素晴らしい。この赤チン国王の声をやっているのは吉本興業の若手お笑いコンビ、平成ノブシコブシの吉村崇であり、かつて「歌ドキッ!」や「ベリキュー!」などでお馴染みの両角誠プロデューサーの番組で、「モーニング娘。の中でいちばんお笑いのセンスがあるのは?」という視聴者からの質問に対し、「ダントツで道重ですね」と答えていた。オレは好きな人に関わるものはすべて知りたくなるという実に気持ちの悪い性格の持ち主であるため、まったく知らなかった平成ノブシコブシのことを調べているうちに、いまやすっかりファンになってしまっているというよく分からない状態である。先週などはGyaOで配信している「平成ノブシコブシの破天荒ダメ出し」という番組のチャットにリアルタイムで参加し、キャベツ大臣こと徳井健太に名前と書き込みを読んでもらって悦に入ったりしている。「今夜もうさちゃんピース」に一度もメールを送ったことのないオレがである。正直、吉村崇の自分のことを破天荒とか言いながら実際には小心者であったり、サービス精神のあまり勢いでヤバいことを言ってしまい、怒られそうになって反省したりしているところが可愛くて仕方がない。以前、オレがまだ2ちゃんねるのモ娘(狼)などというどうしようもないものを見ていた頃、この吉村崇とモーニング娘。の高橋愛のスキャンダルをネタにアンチとファンがお馴染みの悪口の言い合いをしていたのだが、そのときに一部で吉村崇が好意を寄せているのは道重さゆみだという風にしたい勢力もあった。微笑ましいことこの上ない。

明後日からついに13年ぶりに北海道の実家に帰ってくることになったが、これも道重さゆみというアイドルに出会うことによって、世界が素晴らしく見え、自分と世界との関係をもう一度、現実的に前向きに考えてみようという意識になったからに他ならない。この先、素晴らしい道重さゆみのファンとして恥じない人間になれるよう、日々精進していきたい。


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ハロモニ@ 9月2日放送分

番組前半の新垣里沙、亀井絵里、ジュンジュン、リンリンによる「オシャレ魔女ラブ&ベリー」制作現場訪問ロケに時間がかなり割かれていた。「ラブ&ベリー」といえば、昨年くらいをピークに小学生女子を中心に爆発的な人気を博したカードゲームだが、同じ頃、道重さゆみもこれにハマっていたことが知られている。小さい子供たちに混ざってゲームの順番待ちの列に加わって不審に思われたという話題があったが、去年の誕生日はこの「ラブ&ベリー」のケーキで家族がお祝いしてくれたはずである。最近はめっきり「ラブ&ベリー」の話をしなくなってしまったが、さすがにもう飽きたのだろう。このロケには道重さゆみが参加した方が面白くなったのかもしれないが、どうやらスタッフはさゆに対して体の動きがあるリアクションの方を求めているようだ。

そして、「チビッコKING」のコーナーである。毎回チビッコ名人に娘。メンバーが挑戦するというものだが、かなりのハンデがあるにもかかわらず、いまだに一度も勝てていない。今回は「スポーツチャンバラ」なるものに挑戦したわけだが、これは小太刀という空気が入った棒を用いてチャンバラを行い、どちらかの体のどこかに当たった時点で決着が付くというもののようだ。一本取られ方が手を挙げて自己申告するというルールがあり、これは武士道にも通じているという。また、この競技には護身道の要素というのが強く入っているらしく、自分の身を守る、相手の攻撃をよけるというのがいちばん重要なポイントのようだ。

今回のチビッコKINGである立石3兄妹の模範演技に続き、キングのお母さんからよけ方のレクチャーがある。下段のよけ方を高橋愛が教わった後、上段のよけ方を田中れいなが教わる。これは、相手が攻撃をしてきた時に自分の頭部を保護しながら防ぐもので、伏せよけというもののようだ。お互いに攻撃する側とよける側を交互にやって練習するわけだが、ここでれいなの練習相手にさゆが登場。まず、れいなが頭部を保護しながらしゃがんでよける構えをするが、何を思ったか相手のさゆも一緒になってしゃがんでいる。これには周囲から失笑がこぼれる。赤チン国王は「シゲさん、ドリフじゃないんだから」という絶妙のツッコミ。

練習が終わり、いよいよ対決。娘。メンバーのうち一人でもキングから60秒以上逃げ切れれば勝利と言う大甘なハンデが与えられる。まずは「頼れる?リーダー」こと高橋愛が挑戦。「こんといて!こんといて!!」と初っ端から逃げ腰、14秒73で敗れる。最後に「スゲー!つえー!」とかわいい顔で言っていた。

光井愛佳は小6のお兄ちゃんに挑戦。ここでれいなが「構えた時の顔が超かっこいいっちゃけど」と言えば、さゆが「ねえ、男前」。みっつぃーはわずか7秒69で敗退。

久住小春は「あー恐ーい」「あー」などと叫びながら対戦。れいなとさゆが静岡の水がどうとか言っているのだがよく聞き取れない。れいなが「当たりそうになったらキャイーンってすればいい、キャイーンって」とよく分からないアドバイスをする。さゆは「小春ちゃん、攻めて!攻めて!攻めて!」、間を置いて更に「攻めて!攻めて!」と5連発。14秒42であえなく敗退。

続いて「シゲさん、どうする?」と聞く赤チン国王に対し、さゆはカメラを見据えて「はあ!?やるし!!」。しっかり笑いを取っている。紹介のキャッチフレーズが先週までの「ブリッコキャラ」から「運動苦手娘。」に変わっている。対戦相手は7才の妹。「よろしくお願いします」と先に挨拶をするさゆに対し、キングが子供らしく頭をさげて「お願いしゃーす」と言うと、さゆはこれにまた「お願いしゃーす」と言い直し、また笑いを取る。「はあー、恐い」と逃げ腰のさゆに余裕の表情で挑む7才のキング。れいなが「あーもう笑われようよ、さゆ」。3秒39で終了よけ方が女の子っぽくて本当にかわいく、16回くらいスロー再生して見直した。それにしても、れいながよくしゃべっているな。

最後は田中れいな。積極的に攻撃を仕掛けていくアグレッシブな姿勢が見られる。これを見てさゆも「いいね、いいね」。しかし、やはり10秒02で敗退。しかし、随所に笑顔が見られたり、楽しんでやろうとしているのが伝わり、見ていて気持ちがいい。数ヶ月前からは考えられなかったことだ。

結局、全員が惨敗というお約束の結末となった。

この番組において、さゆは確実にキャラを確立し、安定して笑いが取れるようになってきている。赤チン国王や制作スタッフもそれを分かった上で、安心して振ってきているような気がする。ファンの中にはいまだに自分勝手な幻想の中の清純で天然のさゆみんを求め、それが裏切られる度に深く傷ついているような人たちもいるようだが、現在の進化する道重さゆみは見ていて実に痛快である。これを喜べない人たちもいるのだろうが、一切気にする必要は無いと思う。

ボブ・ディランはエレキ・ギターに持ち替えていなければ、単なるかつて人気があった一人のフォーク歌手に過ぎなかっただろうし、ビートルズは惰性と化したライブ活動に背を向け、スタジオにこもって実験的な作品を制作するという進化を遂げなければ、これもまた60年代のビート・グループの1つとしてしか名を残さなかったであろう。保守的なファンはその度に裏切られたとか変わってしまったとか勝手なことを言っていたものだが、アーティスト本人が最も苦悩し、その結果選んだ結果である。支持するかしないかは勝手だが、アーティストは常に安全な場所で好き勝手なことを言っているだけのオーディエンスよりもはるか高いレベルで葛藤しているものであり、その結果が自分が期待するものと違っているのならば、それはもうどうにもならない。そういうものだ。

現在の道重さゆみには一時期の葛藤を乗り越えたがゆえの力強さを感じ、それが実に頼もしい。ヤンタンでの親方ネタを自ら自分のものにしてしまった成長ぶりにも驚いた。来週からはヤンタンでさゆのコーナーも始まるようだ。さゆは自分がどうありたいか、どうなりたいのかというビジョンがはっきりしている方だと思う。だから、安易には周囲に流されず、そこがとても良いところなのだが、逆に葛藤も大きいと思う。しかし、それと真剣に対峙して乗り越えるからこそ成長があるのだろう。迷わず、自分が信じたことに真剣であれば、道は必ず開けるだろう。そんなことを、さゆはオレに思い出させてくれる。

おやさゆみんノシ

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