こんうさピーツアー2008冬。
過去111回の「今夜もうさちゃんピース」をすべて聴いた上でふと思ったのだが、そもそも番組が想定する通りに、ラジオでこの番組を聴くというのはどんな感じだろう。この番組を制作しているCBCこと中部日本放送は名古屋のローカル放送局であり、サービスエリア以外で聴くことはとても困難だ。あれは去年の3月ぐらいのことだろうか。このオレも東京にいながらラジオで受信しようとしてみたのだ。オレが持っているラジオは通常のものよりも高性能なのだが、それでも受信は困難をきわめ、雑音の合間からかろうじて道重さゆみの声を判別するのがせいいっぱいであった。しかもオレが初めて聴いたその回というのは道重さゆみの喉のコンディションが著しく良くなく、本人も後に最も印象に残っている回だと語っている。それでもどうしてもラジオで放送されているリアルタイムでちゃんとこの番組が聴きたいのならば、とりあえず聴こえる場所まで行ってしまうのがいちばん手っ取り早い。
なぜこのような発想になるのか、そこに何の意味があるのか、そんなことは知ったことではない。思い立ったならもう仕方がない。偶然ひらめいたこのアイデアは、短時間の間にどんどん具体化していった。
名古屋には弟が就職したときと結婚したときの2回だけ行ったことがある。しかし、そのいずれも用件だけすますとさっさと帰ってきてしまった。ついでに観光をしようという気などは一切起こらなかった。当時のオレは旅行とかには本当にまったく興味がなかったのだ。それが今年の後半は7月が大阪、8月が山口県、9月が北海道、10月はどこにも行かなかったが11月は名古屋と、ほぼ毎月遠出をしている。来月にも何やら予定があるようだ。これもすべては昨年、道重さゆみを見るだけのために大阪に行ったことに端を発し、その後の一連の聖地巡礼などが引き金になっている。知らない土地をめぐることの楽しみというのは、いまやオレの活動の中心のひとつともいえるのだが、道重さゆみはまさにオレの生活スタイルすら変えてしまったというわけだ。
今回のメインの目的は当然のことながら火曜日の深夜0時にAMラジオで「ハイパーナイト モーニング娘。道重さゆみの今夜もうさちゃんピース」を聴くことに他ならないのだが、それ以外にもついでだから名古屋名物を食べたり観光名所に行ってみたりもしようと思い、いつもながらGoogleマップや路線検索やガイドブックを駆使して緻密な計画を立ててみた。
名古屋のガイドブックを見ると、やはりそのトップにきているのは食文化である。昔は名古屋といえばきしめん、ういろう、エビフライという感じだったのだが、オレがガイドブックやその他の情報からこの限られた時間の中でぜひ食べてみようとチョイスしたのは、味噌かつ、ひつまぶし、味噌煮込みうどんであった。何せ諸般の事情でまる1日ぐらいしか滞在することができない。そもそもあまり物を大量に食べたりはしないオレにとっては、この期間ではどう頑張っても3~4食ぐらいが限界なのだ。出発の火曜日は夜まで仕事だったのだが、予定通りの新幹線に乗ることができれば21時半前には名古屋に着くことができ、23時までやっている味噌かつの有名チェーン、矢場とんの名鉄店で鉄板とんかつ定食を食べることができる。順調に予定よりも早く新横浜から新幹線に乗ったのだが、ここで致命的なミスを冒した。実はこれが途中にたくさん停まるやつで、小田原であっさり後からきた新幹線に追い越された。その後も静岡県内であちこちに停車し、携帯の乗り換え案内で調べてみると、浜松で乗り換えて、名古屋に着くのが22時少し過ぎということだった。名古屋に着いて、急いで名鉄百貨店を探し、エレベーターで9階グルメコーナーに向かったのだが、無情にもすでにオーダーストップしていた。昼にセブンイレブンの旨辛ラーメンを食べて以来何も食べていなかったため、空腹かつ涙目という最悪の状況に陥った。市営地下鉄東山線で予約していたホテルがある栄へ行った。なぜこのホテルを選んだかというと、CBCに近くてより受信状態が良いのではないかと推測したからだった。
ホテルにチェックインするとなぜだかシングル料金でツインの部屋に泊まれることになり、ちょっと得した気分になった。すでに23時近くなっていて、「今夜もうさちゃんピース」放送開始まで約1時間に迫っていた。AMラジオにiPodのイヤホンを差して、CBCを聴きながらとりあえず何か食べる場所を探すことにした。Coco壱番屋とかなか卯とかがあって、すぐにでも何か食べたいのだが、名古屋名物以外を食べるのは何だかもったいないような気がする。そうこうしているうちに、23時30分になり、CBCラジオではTHEポッシボーとキャナーリ倶楽部のメンバーが担当しているハイパーナイトが始まった。初めて知ったのだが、あのオープニング冒頭でかかる音楽は「今夜もうさちゃんピース」だけではなく、ハイパーナイト共通のものだったのだ。THEポッシボーもキャナーリ倶楽部もアイドルグループということ以外よく知らないのだが、なぜだか飼っているカメの話で盛り上がりまくっていたりお兄ちゃんの話をしたりと、なかなか楽しかった。オレが中学生だった頃もアイドルのラジオというのはたくさんあったが、ノリはあまり変わらないのだな、となんだか懐かしい気分になった。そして、エンディングへと突入。「今夜もうさちゃんピース」放送開始まで5分を切った。せっかくなのでCBC本社の前でオープニングを聴くのはどうだろうというまたしてもバカげた考えが浮かび、そっち方向へ向けて早足で歩く。なんとか間に合ったので、イヤホンを外したラジオを鳴らしてデジカメで動画撮影してみた。まったく意味がさっぱり分からない。偶然にもラジオを置いたすぐ上に、道重さゆみがハマっているというテレビドラマ「ブラッディ・マンデイ」の広告があった。
スジャータのジングルと時報に続いて番組が無事に始まった。このようなばかばかしい試みが実現できたことによく分からない満足感を得て、イヤホンで番組を聴きながらホテルに戻ることにした。ローソンに名古屋限定の薄い卵焼きが敷かれたナポリタンスパゲティが売っていたので、食事はこれで妥協することにした。これだけでは足りないような気がしたので、手羽先の世界の山ちゃんの味が付いているらしきぬれせんべいと缶ビールも一緒に買った。ところがローソンの中は受信状況が著しく良くなく、雑音だらけ。やっとこさ会計を済ませて外に出ると、なんとリンリン帽子事件のことを話しているではないか。この話ははじめからちゃんと聴きたかった。結局、東京に帰ったらいつもの方法でまた聴き直すことになるのだろう。ホテルの部屋に戻って、食事をしながら番組の続きを聴いた。ラジオからこの番組が流れているという本来当たり前なのだが、オレにとってはとてもシュールな感覚であり、それだけでもここまで来た甲斐があったといえる。おそらく誰にも理解はしてもらえないだろうが。ちなみに名古屋にはなぜだかローソンがいたる所にあるのだが、次によく見かけたコンビニがサークルKで、セブンイレブンは一度も見なかった。
今週はゲストに田中れいなとリンリンを迎えた放送だったのだが、一人語りのときとはまた違った面白さがあり、存分に楽しめた。特に田中れいなが道重さゆみに対していつも気になっている髪の毛のことについて指摘する場面などは異様な盛り上がりを見せ、かなり楽しい。また、田中れいなと一緒だと道重さゆみは本当に方言が出まくって、そこもまた実に味わい深い。コンサート会場におばあちゃんが来ていて、ある場面で実は泣きそうになっていたと告白する田中れいなや帽子ネタを自虐に持っていく健気なリンリンなど、他にも聴きどころが満載で、あっという間の1時間であった。この日も2本録りだったようで、来週もこのメンバーでの番組になるようだ。
初日に味噌かつが食べられなかったことによって予定が狂ってしまい、何かをあきらめなくてはならない状況になってしまったわけだが、やはりいずれも捨てがたい。道重さゆみとは一切関係がないので、詳細は省くが、結果的にスケジュール調整によって、すべて消化した。簡単にまとめると、水曜日は朝8時に起床してシャワー浴びてチェックアウト、名古屋駅近くの喫茶店で小倉トースト付きのモーニングを食べた後で名古屋城見学。階段を7階まで上がったりしてなかなか良い運動になった。カップルの写真を撮ってあげたりしていい気分になる。名古屋駅近くに戻って地下街の山本屋総本店で味噌煮込みうどんを食べる。値段が高かったがせっかくなので名古屋コーチン入りをチョイスした。注文時にお店の方に「めんはやわらかめもできますが普通でいいですか?」と聞かれたんだが、普通にした。味噌煮込みうどんのめんというのは実は硬めだったのだな。濃厚な味噌と硬い麺が絡み合って実においしい。実は、何日か前の真野恵里菜のブログでも名古屋に行った際に味噌煮込みうどんを食べたという記述があり、「味噌の濃さがちょうどよくて 名古屋コーチンも美味しくて 体があったまりましたぁ」と感想を述べている。
モーニング娘。「COVER YOU」の発売日だったので、近鉄パッセなる若者向けデパートにあるタワーレコードに行ってみた。力の入った手書きPOPは付いているものの、どうやら売り切れの模様。「リゾナント ブルー」買うために渋谷のCDショップ回ったときにも感じたのだが、トータル的にモーニング娘。のCDの欠品率が多すぎるような気がする。これまたその前の週あたりに真野恵里菜がブログで報告していたあつた蓬莱軒にひつまぶしを食べに行くことにする。ひつまぶしなる料理はこれまでに食べたことがなく、それどころかどういう料理かすらよく知らなかった。しかし、ガイドブックでしっかり予習したので、ご飯の上に鰻の蒲焼きがのったものであり、1杯目はそのまま、2杯目は薬味を入れて、3杯目はお茶漬けでいただくという食べ方についても知っていた。わざわざ熱田神宮のほうまで行かなくても松坂屋にあると知って行ってみたのだが、想像を絶する行列ができていたために断念した。そして、地下鉄に乗って熱田神宮のほうのお店に行ったのだが、ここもすごく賑わっている。待合室がやたらと広い。どうやら20分待ちぐらいで入れそうだったので、このぐらいは全然許容範囲である。これがまた実においしい。畳の座敷で食べる感じもなんだか懐かしくて新鮮だ。2時間ぐらい前に味噌煮込みうどんを食べたにもかかわらず、すいすいいける。特にお茶漬けがめちゃくちゃ旨い。ひつまぶしというのは、どうやらこのあつた蓬莱軒の登録商標らしい。味噌煮込みうどんを食べたときに100円増しでご飯を付けることを勧められたのだが、うどんだけにしておいてよかった。ご飯なんて東京に帰ってもいくらでも食べられるからね。
ふたたび栄に戻って、昨日の夜に散策してみたあたりをもう一度歩いてみた。CBCの前にはウルトラマンの像が立っていて、中には番組オリジナルグッズのショップみたいになっていたのでのぞいてみた。よく分からないローカルキャラクターやつボイノリオの番組CDブックといった東京ではお目にかかれないなかなかレアな物が多数販売されていた。ハイパーナイト関連のグッズでもあれば買おうと思ったのだが、それは無かった。それでも「今夜もうさちゃんピース」を毎週放送してくれて、しかも30分から1時間に拡大してくれた、そして何よりもオレを道重さゆみに出会わせてくれたという意味でもいくら感謝してもし足りない放送局である。感謝の念をこめての表敬訪問という意味合いもあったのだが、当然のことながらオレ以外には意味がよく分からない。
地下街で千寿の天むすと世界の山ちゃんの幻の手羽先をテイクアウト購入し、名鉄百貨店内の紀伊国屋書店で「COVER YOU」を買った。当然、オリコン調査協力店であることはi-modeで確認した。そして、前日に無念にも食べられなかった矢場とんの鉄板とんかつ定食を食べに行くことにした。いやぁ、その気になればこんなに食べられるんだな、オレは。テーブルの上に置いてある紙に書いてあるように、まずはそのまま、次にマスタードをつけて、それからすりごまをかけて、最後に唐辛子をかけて、食べてみる。それぞれに味が変わってどれも旨い。味噌との相性がバツグン。これで食に関しては予定していたすべてを完全制覇した。
最後にミッドランドスクエアなる高層ビルのスカイプロムナードなるものを体験してみることにした。これは名古屋の新名所らしいんだが、とにかくシャトルエレベーターというのが夜景を見ながらにして一気に42階とかまで連れて行ってくれる。そして、名古屋のでらきれいな夜景を見ながらロマンチックかつゴージャスな気分に酔いしれるというわけだ。ここは屋根が無い天空状態というのがまた素晴らしく、照明や音楽も洒落た演出が実に徹底されている。感動して名古屋駅に向かったら、クリスマスのイルミネーションが実にきれいなのである。クマをかたどったものをはじめ、メルヘンな世界観が素晴らしく、親子連れやカップルが写真を撮っている。イルミネーションを背景にお互いの写メを撮り合うカップルの輝きはそれだけで感動的であり、また、このイルミネーションがこの街で暮らす老若男女の心にささやかな幸せをもたらしていることを感じて、胸が熱くなった。
このようにまたしても実に良い体験をさせていただいたわけだが、それもこれも道重さゆみが名古屋の放送局でラジオ番組をやっていなければありえなかったことであり、道重さゆみと中部日本放送には心から感謝をしたい。
| 固定リンク

